時が流れ、背景が変わっても、ある戦争は歴史にその爪痕を残し続け、現代にまで影響を及ぼしている。この戦争には、二つの主要な勢力が関わっている。一つ目は、人間の姿に変身できる「翼手（キプテラ）」と呼ばれる魔物たちだ。彼らは不死身で、生者の血を糧としている。二つ目は、これらの魔物を追跡し、根絶するために結成された「赤盾（レッドシールド）」と呼ばれる組織である。音無紗耶は、家族と平和な生活を送る女子高生だ。唯一の問題は、過去一年間の記憶しか持っていないことだ。しかし、彼女の幸せな生活は、運命へと導くある出来事によって破壊されることになる。