『ザ・ライクリー・ラッズ』は、ディック・クレメントとイアン・ラ・フレネイスが脚本・制作を手がけたイギリスのシットコムで、ディック・クレメントがプロデュースした。BBCで全20話が3シリーズにわたり、1964年12月16日から1966年7月23日まで放送された。 物語は、1960年代半ばのニューカッスル・アポン・タインを舞台に、労働者階級の若者二人、テリー・コリアー（ジェームズ・ボラム）とボブ・フェリス（ロドニー・ビーズ）の友情を描く。 子供の頃から学校やボーイスカウトで一緒だったボブとテリーは、年上で賢明なクラウジーとジャックと共に、同じエリスンズ・エレクトリカルという工場で働いていた。この番組の、骨太でありながらも饒舌なユーモアは、テリーの皮肉屋で庶民的な労働者階級の性格と、ボブの自己向上を目指し中流階級へ移ろうとする野心との間の緊張関係から大きく生まれていた。 ボブとテリーは、工業地帯である北東部で育った、ビール、フットボール、そして女性を趣味とする、ごく普通の労働者階級の若者たちだった。彼らは「キャニー」、つまり世間知らずではないが、わずかな収入でスウィンギング・シックスティーズを楽しもうと奮闘する中で、次々とトラブルに巻き込まれていくのだった。 1966年の第3シリーズにして最終シリーズの終わりに、落ち込み退屈していたボブは軍隊への入隊を試みるが、扁平足のために拒否される。テリーは、ボブに付き添うために土壇場で入隊を決意し、見事A1判定を受けて3年間海外へと送られることになった。