白鳥咲人は28歳だが、6歳の少年の知能しか持っていない。彼は問題児を雇用する花配送センター「ドリームフラワーサービス」で働いている。ある日、同僚の柳川隆一と共に、望月遥が住むアパートにバラの花束を届けに行く。配送員が知的障害者であることを知らない遥は、彼の反応にショックを受け、警察に通報しようとする。遥は、蜂須賀大吾教授が精神能力の向上を研究している脳生理学研究センターで働いている。教授はアルジャーノンという白ネズミを使った実験に成功していた。咲人は手術によって天才に変貌する。しかし、アルジャーノンの新たな知能は衰え始め、死んでしまう。咲人は、自分自身の天才性もまた、失われていく運命にあることを悟る。