2072年、世界のエネルギー問題は、異次元の電場誘導装置――「コイル」――のネットワークによって解決されたかに見えた。それは、無限とも思えるエネルギー源から電力を抽出するものだ。その源こそ、X、Y、Z次元を超えた第四の次元、「W次元」であった。この世界では、警察が対抗できないほどの力を秘めた非公式な「違法」コイルが横行していた。そんなコイルを扱うのは、コイル嫌いの回収屋キョーマ。彼は、特殊なコイルアンドロイドであるミラと出会ったことをきっかけに、不本意ながらも協力関係を結ぶことになる。